インタビュー:辻祐治先生

辻祐治先生 「気軽に精子検査を受けられる世の中に」つじクリニック Drインタビュー 男性不妊のエキスパートの思い
所属病院
恵比寿つじクリニック 〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南1-14-10 福隆ビル3F 詳細>>
  • 採取室有り
  • 日帰り手術可能

恵比寿から徒歩5分に位置する「恵比寿つじクリニック」。2008年に恵比寿に開院し、男性不妊に特化したクリニックとしては都内では有数の歴史と治療件数を誇っている。辻祐治院長はなぜ男性不妊に特化したクリニックを開いたのか。ドクターの思いを聞いた。(取材:Bable編集部/撮影:栗原洋平)

女性のせいにされてきた「不妊」

最近になって「男性不妊」という言葉が注目を浴びるようになってきました。妊娠は男女で行うこと。にも関わらず、以前は不妊の大半が「女性のせい」にされてきました。「男性でも気軽に精子の検査を受けられる施設を作りたい」。それが20年間私の変わらぬ思いです。

不妊の定義は「1年間妊活をしたのに妊娠しなかったこと」を指します。統計によると、妊活開始から半年で65%の夫婦が妊娠して、残りの半年で20%が妊娠、残った15%程度が不妊症ということになります。かつてはすべて「女性のせい」だった15%の不妊症。色々調べていくと男性にも原因があることがわかってきました。

そこで2003年に福岡にクリニックを開設しました。ほぼ同時期に睾丸の中から顕微鏡を使って精子を採取する技術が生まれました。従来は無精子症の男性は、諦めることを余儀なくされてきましたが、睾丸の中のから精子を取ってきてお子さんを授かれるようになったんです。こうして男性不妊や精子検査という言葉が注目される中、2008年に恵比寿に進出してきました。

男性不妊の専門家は日本に50人もいない

当院の特徴のひとつは精子の検査を専門の技師がWHOのマニュアルに忠実に目視で行っていることです。一般的なマタニティクリニックでも女性の検査に付随して精子検査を行っています。ですが、その大半がコンピューターを使った機械診断です。これでは精子の形や生死の判定はできないのが現状です。当院では、専門技師がカウンターを手にカチカチとカウントして、精子の濃度や運動率,生存率,正常形態率などを数値で測定することが可能です。

実は都内にも男性不妊のエキスパートはとても少なく、大学病院を含めても国内に50人もいないのが現状です。

これから妊活を考えているご夫婦の皆さん。勝負のときは短いです。半年間、妊活して兆しがなければ何か原因があるかもしれない。男性にとって、最初の一歩はなかなか踏み出せないかもしれませんが、大丈夫。ぜひ一度来院して、きちんと検査してみませんか。

辻先生の解説する「精索静脈瘤」もあわせてご覧ください

プロフィール

辻祐治 医師

1980年     福岡大学医学部卒業、福岡大学病院臨床研修医(泌尿器科)
1982年     福岡大学大学院医学研究科(医学博士)
1986~1989 年米国クリーブランドクリニック特別研究員
1989年福岡大学医学部泌尿器科助手
1990年福岡大学医学部泌尿器科講師
1996年福岡大学医学部泌尿器科助教授
2003年天神つじクリニック開設
2008年恵比寿つじクリニック開設

  • 日本泌尿器科学会専門医,日本超音波医学会専門医,日本腎臓学会専門医
  • 日本生殖医学会会員
  • 日本受精着床学会会員
  • 日本性機能学会会員
  • 米国泌尿器科学会海外会員
  • 国際泌尿器科学会会員
  • 米国生殖医学会会員
  • 欧州生殖医学会会員