インタビュー:寺井一隆先生

寺井一隆先生 「男性不妊の専門医は少ない」杉山産婦人科 寺井一隆医師 男性不妊のエキスパートの思い
所属病院
杉山産婦人科 〒160-0023 東京都新宿区西新宿1丁目19-6 山手新宿ビル 詳細>>
  • 採取室有り
  • 産婦人科有り
  • 日帰り手術可能

世田谷・丸の内・新宿と都内に3院展開する杉山産婦人科。中でも新宿院は最先端の生殖補助医療を受けられる産婦人科として有名だ。また新宿院は男性不妊治療も行っている。杉山産婦人科で男性不妊の専門医として活躍するのが寺井一隆医師だ。寺井医師はなぜ男性不妊を専門に選んだのか。ドクターの思いを聞いた。(取材・文:Bable編集部/撮影:栗原洋平)

泌尿器科と聞いて多くの方がイメージするのは、膀胱炎や性病、尿管結石などの病気だと思います。しかし、泌尿器科では腎癌、膀胱癌、前立腺癌などの手術や化学療法などの治療が多く行われています。特に近年はロボットでの手術が多く行われるようになり、テレビで取り上げられたりしておりましたので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。

他の人がやっていない分野を勉強したい

私が泌尿器科医を志したのは、高校生の時に私の父が腎癌になり手術を受けたことがきっかけです。医師になりたての頃は、大学病院で癌の患者さんを中心に診療にあたってきました。ある程度仕事に慣れた頃に大学院に進学することになり、あまり他の人がやっていない分野を勉強したいと考え、先輩に相談しました。その時に同じ医局内では誰も専門にしていない「男性不妊」がいいのではないかとアドバイスをもらったことがきっかけです。実際2020年4月の時点で不妊治療の専門医資格である生殖医療専門は全国で855名いますが、このうち男性不妊症を専門にしている泌尿器科専門医は68名しかおりません。

当時は今以上に専門医が少なく、指導してくれる先生も少なかったため、聖マリアンナ医科大学や獨協医科大学で研修をさせてもらい、精子の基礎研究から、臨床まで勉強しました。大学院卒業後は、また母校の大学病院で診療をしながら、男性不妊の方の手術などを行っておりました。

ただ、大学病院では、癌の患者さんの手術が優先されてしまいます。ですから、男性不妊に腰を据えて向き合えるのは専門クリニックか、大学病院の中でも不妊を専門に診療するリプロダクションセンターしかありません。近年認知度が上がったとは言え、まだまだ男性不妊を専門に治療する医師は少ないのが現状です。

適切な時期に性交渉をしてもなかなか妊娠しないのであれば、何か原因があるかもしれません。当院にいらっしゃる多くの方が産婦人科で精液検査をして、結果が芳しくなかったことから紹介を受けていらっしゃる方です。奥様が他院に通院されているような方でも男性だけが当院を受診されることもあります。お悩みであればぜひお気軽にお越しください。