【実録・男性不妊#4】ついに手術へ 痛みや費用は?気になる点を解説

2021.01.12
精索静脈瘤の手術の内容は?

いよいよ手術が必要だと分かった精索静脈瘤の治療。一体どのような手術なのだろうか?そして術後の経過は??男性不妊の約8割の原因になる精索静脈瘤について、実際の検査結果を公開しながら解説。

これは、Bable編集長・新井勇也の1年半におよぶ男性不妊治療の記録である。

「精索静脈瘤」は手術で治る病気

「精索静脈瘤」は手術が必要な「病気」だ。診断を受けてから3カ月後、渋谷区のクリニックで手術を受けることになった。

精索静脈瘤は一般男性の15%に認められ、男性不妊症患者の40%以上に認められ、後天性の男性不妊症の78%の原因と言われている。(東邦大学医療センター・泌尿器科HPより)。

ちなみに僕の場合は、精巣やその上の精索部に静脈瘤が出来ることで、血の巡りが悪くなっていることから、精子の運動量の低下を招いているのだった。医師の説明では「両方の睾丸の手術で約2時間、局部麻酔をかけるので、手術の痛みはまったくなく、麻酔は数時間で切れる。抗生物質と痛み止めを処方され、1週間安静にした後、抜糸を行う。その後は、毎月精液検査をして、改善度合いをチェックしていく」というものだった。ちなみに、手術跡は足の付け根(鼠径部)にほんの小さく残るのみで、マジマジと見つめない限り、誰にもわからない程度だ。

精索静脈瘤についての専門家による解説はこちら

精索静脈瘤という病気を知った2019年の春先、手術を受けることにした。「手術」とは言ってもそこまで大掛かりなものではなく、日帰りが可能だ。費用は約28万円で、痛みはほとんどない。

手術中のことだが、「痛みはない」と言うものの、部分麻酔であることから、ぼんやりと感覚は残っている。僕の場合はカラダの奥にある血管を引っ張り出して縛る(らしい)ので、睾丸が引っ張られている感覚がある。手術中「きっと今ボクの股間はエラいことになってるんだろな…」などとぼんやりと考えていた。

手術をすれば、血流がよくなり、睾丸の温度が下がる。睾丸の温度が適温に保たれれば、死ぬ精子が減り、元気な精子の割合が増え、運動率があがるのだ。もっとも、手術が終わってすぐに精子の質が向上するとは限らない。個人差は厳然としてある。ドクターからは「人間の細胞って3ヶ月で作り変わると言われている。個人差はあるものの、基本的に3ヶ月はかかる」と言われた。

精子は一朝一夕で改善するものではない。もし精索静脈瘤などの「病気」が発覚し、手術の必要があると分かったら、迅速に動くことが大切だ。そもそも手術まで3ヶ月〜半年以上待つこともあるし、術後の改善にも最低3ヶ月が必要だ。結局、妊娠可能な水準にまで改善するのは年単位の時間がかかることになる。そうこうしている間に女性側の妊娠しやすい時期を逃してしまうかもしれない。

術後、月に1度のペースで精子検査を受けるのだが、その数値は徐々に改善し始めた。とはいえ、WHOの定める自然妊娠の基準にはまだ届かなかった。

できることといえば、丁寧な食生活を維持することだけだ。ちなみに妊活に取り組む以前の食生活はこんな感じだ。

寝るのは朝3時〜4時、起床は9時で慢性的に睡眠不足、食事も朝は食べずに昼と夜のみ。その飢え、チェーン店のファミレスや牛丼やハンバーガーなどのファストフード、ひどいときはカップ麺のみだ。運動はまったくせず、酒も毎晩ハイボール10杯程度と大量に飲んでいた。

それが今や夜12時にはベッドに入り、朝9時に起床、毎食栄養バランスが整った食事を摂り、軽いランニングを開始した。あれだけ飲んでいたハイボールも2週間に1度程度しか飲まなくなった。

こうした食生活で10kgの減量にも成功した。

専門家が解説する“精子にいい”食生活とは?